桐野 夏生「柔らかな頬〈上〉〈下〉 (文春文庫)」 ★★★★★

桐野 夏生「柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)」

桐野 夏生「柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)」

きっかけ=中古本屋さんでなんとなく購入。

最高ランクの★5つだが、もうひとつ★をつけたいくらい引きこまれた。

内容(「BOOK」データベースより)
カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。

娘の失踪と不倫の情事には因果関係がない。が、カスミは贖罪のために探し続ける。
それがエゴであり贖罪になりえないことはカスミ自身もわかっている。
娘が見つからないのは当然だが、カスミは誰かからの断罪を求めて狂気的に探し続ける。

救いのない結末。
肌にベタベタと触られるような現実感と虚構が混ざった見事な筆致。
読了後も突き放された気持ち悪さが残る。

そういうのが好きな人には激しくオススメしますが、結末に希望がある方が好きな人は、読まない方がよいです。

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  1. わたしも随分前に読みました。これも面白かったですが、桐野さんの作品でダントツに面白かったのは「グロテスク」かな。すごかった。
    あと「OUT」も。主人公の雅子に感情移入しまくりながら読んだ記憶が。

    • 「グロテスク」はこのあと読んでるから、すぐレビューが出てきますよ。
      「グロテスク」も凄まじかったですが、わたしは「柔らかな頬」の方が好きです。
      「OUT」はまだ読んでないですね~。

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