カミュ「ペスト (新潮文庫)」 ★★★☆☆

カミュ「ペスト (新潮文庫)」

きっかけ=piyoに借りて。

カミュの代表作。
徐々に凄惨さを深める風景描写、容赦ない災厄の中、変わる人、変わらない人、
病魔を受け入れる態度、誠実とはどういう態度か、
それは本当に人生において意味あることなのか(個人的な愛が本当は意味があるのでは)・・・

それぞれの生きざま、死にざまが冷静に丹念に描かれた大作。
2か月前の震災や原発事故のことを考えずしては読めない内容だった。
市外からの励ましや共感のメッセージに対して、あまりに遠すぎると主人公が嘆く場面があり、今回の震災を通じて私が感じていることと繋がる。
被災者に対して、我々には励ましたり共感する資格はないのではないだろうか。

主要人物である神父の最初の説教の場面で、よほどカミュはキリスト教会が嫌いなんだなと思っていたところ、その後の展開で神父はキリスト者たるべき選択をするが、結果としては無神論者のリウーと同じ行動や考えに結びついており、それがキリスト教無用論につながるという解説に納得。

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  1. うわー。あっという間に2011年度に突入ですね。
    自分が読んでいない本の感想も面白いですが、同じ本の場合はまた違う意味で興味深く愉しいな。
    改めて自分の「ペスト」の投稿を読み返して、「こんなこと書いてたんだー」と軽い驚き。自分で書いた内容忘れてるし。

    • 自分で書いた内容、忘れますよね(笑)
      読んだ内容も忘れますが、自分で書いてることを読んでなんとか手繰り寄せる、という感じです。
      この投稿も、過去のpiyoの投稿に書いてある私のコメントを読んで追記したりしました。

      このへんからpiyoからの拝借本がほとんどになりますよー。
      楽しみに?していてください。

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