菊地 成孔「スペインの宇宙食[文庫] (小学館文庫)」 ★★☆☆☆

菊地 成孔「スペインの宇宙食[文庫] (小学館文庫)」

きっかけ=ライターのHさんのオススメで購入。

半分くらいは読み飛ばす(特に後半の音楽論、ゴダール論、グルメ論が熱い部分はつまらない)。

少年時代の小さな港町での猥雑な空間と人間関係が「世界のすべてを教えてくれた」と言う、その比喩どおり、90年代バブル崩壊後という時代にも関わらず、その目を通してしか見られない、狭小な世界観のフェティッシュでサディスティックな、激しい耽美的欲望と退廃の世界。

最初は辟易したが、バンドのパートナーである「岩澤瞳」への隠微で執拗な耽美表現がおもしろく、読み進んでしまう。

この世界に浸かっていると、昔の若かりし頃の耽美的なものへのあこがれ、三島由紀夫にハマったことなども恥ずかしく思い出す。
そういう性向を隠し持っていることで、この作品を読んで暗い淵を見るような思いに囚われるからこそ、飽かずロングセラーするのだろう。

でもこういう狭小な世界観は40歳にもなると1回でいいやと思う。
UnderWaterとかCarWashとかWetClothesというフェチジャンルがあることは初めて知った。

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