近藤 誠「名医の「有害な治療」「死を早める手術」 (だいわ文庫)」 ★★★☆☆

近藤 誠「名医の「有害な治療」「死を早める手術」 (だいわ文庫)」

きっかけ=piyoに借りて

続けて、関連書籍を読む。

タイトルは過激だが、医学専門誌等に連載された近藤氏と他医師らの対談録。
明らかに非論理的な重鎮は別として、すでに近藤本批判を展開していた丸山氏ともう一人(お名前忘れた)との対談が読み応えあり。

彼らも抗がん剤や健診についての考え方は近藤医師と似ていることも多い、が、主に「がんもどき」理論に異があるようだ。
読者も「がんもどき」理論が本当かどうか、が非常に興味がある。

がんはすべてが悪性ではない(から様子をみてもよい)、という近藤医師の主張は、「小さながんはほとんどががんもどき」という前提であるが、他医師らは「早期がん(上皮にとどまっているがん)は、ほとんどが浸潤がんになる」という主張。
確かに、この前の乳がん治療を行った渡辺さんも、乳がんを発見してから数年放置し、結局抗がん剤でがんを小さくしてから手術しているが、なら小さいうちに切っておけば抗がん剤など必要なく、もっと負担の少ない手術で済んだのに、ということができる(転移は防げなかったであろうが)。

私自身、先日の健診で乳がんの疑いありだが、放置してもしなくても転移するならするのだろうとは思う。
やはりわからないのは、ステージ2、3と大きくなったガンでも転移はないということはあり得るのか、それとも進行するガンは転移を伴っているのか。

読み込むうちに、おそらくこうではないかとは推察される。

①健診で見つかるような小さなガンは、がんもどきの可能性もあり(その確率は不明)、しばらく様子を見てよい。
②進行する(大きくなる)ガンであれば、早めに手術をした方が負担は小さいと思われる。しかし「進行している」ということは「転移があるタイプのガン」と言えるので、早晩転移が発生し、寿命は長くないと考えられる。

と、こういうことではないだろうか。。。
私のこの理解が合っているかどうか、まだ自信はない。

それにしても、このタイトルはひどい。
わざと過激にしているのだろうが、近藤医師との対談を引き受けた方々の善意を 踏みにじる行為だ。
近藤医師がこういうことに無頓着なことが、医学界で無視される原因のひとつなのかもしれない。

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  1. スジャータさんの①②は、わたしも同じ感想を持っているので正しい理解ではないかと。

    わたしは近藤氏の著作を読んで、健康診断のすべての項目が無駄だとは思いませんが、がん検診は無意味だと考えるに至りました。
    検査装置の精度が上がりすぎたせいなのか、健康診断の結果で、たった数ミリでも「がんの疑いあり」と判定される人って、本当に多いのですよ。

    最近は脳ドックのように、より専門的な検査を売りにしているところもありますが、理解に苦しみます。自覚症状はまったくないのに、「脳の血管に瘤がある」ことがわかってしまうのですよ。将来的に破裂するかどうかもわからないのに。無症状でまさか開頭手術はしませんから、要経過観察になるわけで。
    そんな判定されて「早くわかって良かった」なんて思えます? 知ってしまったストレスで寿命が縮むわ!と感じるのはわたしだけでしょうか。

  2. たった数ミリでも「がんの疑いあり」の判定が下されることや、脳ドックなどについて、私もまったく同じ所感を持ちました。

    乳がんの疑いありなので精密検査するように、と言われましたが今のところ放置してます(笑)大きくなったら自分でわかるでしょう。
    乳がんだけでは死なないらしいし、転移するならもう転移しているはずですしね。

    人間ドックで大腸などに小さな瘤が見つかり、ガンになるかもしれないからと脅されて手術する人がまわりに多いです。わたしは先に近藤医師の本を読んでおいてよかったなあと思います。

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