絲山 秋子「ばかもの (新潮文庫)」 ★☆☆☆☆

絲山 秋子「ばかもの (新潮文庫)」

きっかけ=piyoに借りて

★ネタバレあり・ご注意ください★

これも今一つ面白さがわからなかった。
前回の「Jesus’ Son」も本作も、piyo評価は星5つだったのに、私はピンとこなかった。

10歳近く年上の女性「額子」に振り回された主人公「ヒデ」が、別れてからアル中となり、それを克服し、事故で片腕切断した額子と再会し、自分を赦し彼女と一緒に生きていくことを選ぶ、というストーリー。

恋愛小説として、終盤はそれぞれが自分を赦し、支え合って今を生きようとする姿はよかったが、「ネユキ」の存在の中途半端さ(新興宗教についての雑な表現)や、「想像上の人物」が指し示す意味がよくわからない。
読み込みが足りないのかもしれないが・・・流れるように書かれている小説の中で、それを読み込む意味もあまり感じず、終わってしまったという印象。

あと、いつもの癖で先に解説2つを読んでしまったのは大失敗。
ラストシーンのネタバレまであり・・・これを解説として本書に掲載する方がおかしいが。
2つ目の解説は日本文学史のフェミニズム潮流における本書のポジショニングについての面倒なうんちくで疲れた。

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  1. 小説だけは、解説を先に読まない方がいいと思いますよ(笑)

    わたしと全然違う感想なのが面白いですね!

    「ペスト」のような普遍性が高い物語はともかく、思うに、こういう小さな世界を描いた小説は、個人の人生経験やそのときの精神状態によって面白かったりそうでなかったりすることが多いような。どうなんでしょ。

  2. > こういう小さな世界を描いた小説は、個人の人生経験やそのときの精神状態によって面白かったりそうでなかったりすることが多い
    なるほどですねー、確かに。歌みたいなものですかね。
    この小説自体、歌のような物語だなという印象でした。

    解説を先に読む癖はやめられない・・・。

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