塩野 七生「日本人へ リーダー篇 (文春新書)」 ★★★☆☆

塩野 七生「日本人へ リーダー篇 (文春新書)」

きっかけ=半年前にAmazon購入してそのままだった本書を手に取る。

久々に塩野七生を読むと、この人と自分の思考回路がやっぱり似ていることに驚く、が、内田本を読みまくった後に塩野本を読むと、内容が薄いという印象が否めない。

なぜかと考えてみるに、塩野先生はいつも「人」を切り口に政治や外交について意見しており、「原則的にやらねばならないことは同じで、どの政権がやっても(つまり自民でも民主でも)同じであるが、すぐれたリーダー(および幹部)が長期的にやりぬいてこそ成果が出る」、という前提に立っている。
そのすぐれたリーダーとは、端的にいえば「戦争で勝つ」リーダーであり、すなわちユリウス・カエサルであり、小泉純一郎である。

しかし内田先生は「やらねばならないことは同じ」とはしない。
TPP問題、社会保障問題、市場原理主義への警笛、日米・日中関係について・・・それぞれについて彼の考えははっきりしており、誰がやるか、よりも、何をするか、を重要視している。

塩野先生も内田先生も、世事についての記述であっても「永きにわたってリーダブルなものを書きたい」という理想は同じのようだが、正直、塩野先生の2003年~2006年に書かれたこの書の内容は、「人」以外の切り口は旧いという印象。
いま同氏が同じテーマで書くとどうなのだろうか。(というか、やっぱり塩野さんは歴史モノがいいのかもしれない)

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