塩野 七生「日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)」 ★★☆☆☆

塩野 七生「日本人へ 国家と歴史篇 (文春新書)」

きっかけ=「リーダー篇」に続けて本書を読む。

リーダー篇と同じく文藝春秋連載のこちらは2006年10月~2010年4月掲載もの。
政権は小泉から安倍へのバトンタッチから始まり、民主党の事業仕分けまで。

小泉改革路線の熱が冷めた混迷期であり、塩野氏のイライラもMAXだが、「価格破壊に追従しない」や「仕分けされちゃった私」を読むと、ああ本当にこの人は保守的だな、私も保守派だけど、年齢の差もあろうが、ここまでではないな、と思うこともあった。

横道にそれるが、CDシングルの年間売上5位までを(人気投票権などが主目的の)AKB48が独占した今年は、名実ともに「CDが死んだ年」として日本音楽史に刻まれるであろうと予測しているが、その時代において、これまでも変わりなく誇りを持って「CD」という作品を作り続けるか、まったく違う価値観で「CD」を活用するか・・・どちらもアリだと思う。
塩野氏(や山下達郎)は前者のタイプであり、私も敬愛し支持するが、後者のタイプが出てきたときも聞く前から否定せず、まずは聞く耳のある人間でありたい。

話は戻るが、塩野氏の「戦争」や「武力」に対する本質的なコメントはいつも鋭い。
塩野氏の文章に親しむとともに、武力というものが歴史的にいかに権力と密接に関わってきたか(武力のない権力はないも同然)、武力はいかに質と量で換算可能なものか(善悪とは全く異なる、定量的なもの)など、私を含めた日本人はそういう認識が薄いことを痛感する。
暴力と武力はまったく違うものだが、その区別が私を含めた日本人はあまり明確ではない。

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