カテゴリー : 05.人文科学

内田 樹 「私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)」 ★★★★☆

内田 樹 「私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)」

きっかけ=piyoブログを読んで興味を持った本作をAmazonで購入。初の内田本。

ユダヤ人を「遅れて到来したもの」と位置づけ、
「彼らのために取っておかれた特別の憎しみ」を受ける責を存在そのものが負っていることの自覚を持つ者、これをユダヤ人と結論付けている。

フランクル博士のことばを思い返さずにはいられない。

長部 日出雄「「君が代」肯定論 (小学館101新書 54)」 ★★☆☆☆

長部 日出雄「「君が代」肯定論 (小学館101新書 54)」

きっかけ=主人が持っていたので拝借。

タイトルと中身は違う。右傾思想とかでは全然ない。
単に、伊勢神宮、出雲大社をはじめとする「世界に誇れる日本美ベストテン」の紹介本。
基礎知識ではあるが、知らないこともけっこうあった。
一読しておいてよかった。

「古事記」の紹介がおもしろい。古代の物語はすべて演劇なのだなあ。マハーバーラタもそうだ。

アン ディクソン 「働く女性のためのアサーティブ・コミュニケーション」 ★★★☆☆

アン ディクソン 「働く女性のためのアサーティブ・コミュニケーション」

きっかけ=アン・ディクソンさんと勝間和代さんの講演会にて購入。

アサーティブネスについて、講演会ではあまりよく理解できなかったが、本書でよくわかった・・・が、あまり共感できず実践は難しいと思う。

勝間さんは講演会で自著「断る力」を軸に話をしていたが、本を読んでその理由がわかったという感じ。
勇気を出して断るには相手と対等になって、自分の気持ちを正直に伝え、断り(もしくは言うべきことを言い)、沈黙する、相手の意見を聞く、という手法。

本著にもあるが、何度もレッスンすることそのものが大事であり、本を読むだけでは実践できない。

外山 滋比古「思考の整理学 (ちくま文庫)」 ★★★★☆

外山 滋比古「思考の整理学 (ちくま文庫)」

きっかけ=本屋さんに平積みされていたのでなんとなく購入。

初版1986年。一昨年からブームとなり100万部突破。

古典は忘却と風化の試練を経て残る、それを自分で作り出すには?
これはと思ったことをメモにとり、いったん忘れる。
数日後読み返すともう陳腐化が始まっている。
その上で残りそうなものをまとめて要約し別のノートに記す。
さらに時間をおいて(眠れば脳内で勝手に整理してくれる)それを読み返すと、ある項目とある項目がつながったり要約されたりする。
それを「メタ・ノート」に書く。
ここまで来ると本当に大切なものが抽出される。

「思考の整理」とは散漫な一時的な感情をメタ化(抽象化)し、時間(忘却)の試練を経ることでエキス以外をそぎ落と(整理)し、砂漠の中から一粒の光る種を選び出し、育て大樹にすること。

養老 孟司「いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書)」 ★★★☆☆

養老 孟司「いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書)」

きっかけ=本屋さんでなんとなく購入

養老先生、最大の政治問題である環境問題についてかく語りき。参勤交代制度をぶちあげる。

池田 晶子「私とは何か さて死んだのは誰なのか」他2作 ★★★★☆

  

池田 晶子「私とは何か さて死んだのは誰なのか」
池田 晶子「死とは何か さて死んだのは誰なのか」
池田 晶子「魂とは何か さて死んだのは誰なのか」

きっかけ=池田晶子さん「最後の新刊」と謳われた三部作。購入してしばらく棚に並べているだけだったが、まとめて一気読み。

「私とは何か」に収録されている「「わたくし、つまりNobody」が秀逸。
池田さん自身が端的に表現されている珠玉の一編。
巻末の小6のときの作文には度肝を抜かれた。