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塩野 七生「ローマ人の物語〈13〉〈14〉〈15〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上)(中)(下) (新潮文庫)」 ★★★★☆

「ローマ人の物語〈11〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(上) (新潮文庫)」

「ローマ人の物語〈12〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(中) (新潮文庫)」

「ローマ人の物語〈13〉ユリウス・カエサル―ルビコン以後(下) (新潮文庫)」

きっかけ=引き続き、ユリウス・カエサル記。

とうとうルビコン河を越えたユリウス・カエサル。宿敵ポンペイウスとの決戦「ファルサルスの会戦」での不利な条件を覆しての勝利、その後の帝国創設に向けてのさまざまな改革、キケロとのやりとりのおもしろさ、クレオパトラとの関係・・・いずれも読みごたえたっぷり。

ルビコンを越えてわずか5年で暗殺されたカエサル。そのあとを継ぐ者は。
最高の後継者選びと塩野氏が絶賛するオクタヴィアヌス(のちのアウグストゥス)と、なぜ自分が後継者ではないのか理解できないアントニウスとの戦い。

「ブルータス、お前もか」のブルータスはあのブルータスではない。
「来た、見た、勝った」とはいつの言葉か。

読み終わるのが残念。

塩野 七生「ローマ人の物語〈8〉〈9〉〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)(中)(下) (新潮文庫)」 ★★★★☆

塩野 七生「ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)」

塩野 七生「ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) (新潮文庫)」

塩野 七生「ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) (新潮文庫)」

きっかけ=いよいよ「ローマ人の物語」最高峰、ユリウス・カエサル記。

カエサル記は「ルビコン以前」「ルビコン以後」の前後篇で文庫本六巻分ある。
はやる気持ちを抑えて頁をめくる。

カエサルが時代の主役になったのは壮年期以降のほんの十数年だが、カエサルの子ども時代に起こったスッラの粛清から丁寧に書かれており塩野氏の入れ込みようも伺える。

ガリア戦記の生き生きとした描写、カエサル自身の言葉の端的な力強さ、本当に絶句モノ。
塩野氏がカエサルの言葉を通じて彼にグイと引き込まれたのと同じように、読者の私も心を鷲掴まれるような感動。

さあ、今こそルビコンを渡ろう、私も一緒に!という気分になってしまう。
「賽は投げられた!」

塩野 七生「ローマ人の物語 (6)(7) ― 勝者の混迷(上)(下) (新潮文庫)」 ★★★☆☆

塩野 七生「ローマ人の物語 (6) ― 勝者の混迷(上) (新潮文庫)」

塩野 七生「ローマ人の物語 (7) ― 勝者の混迷(下) (新潮文庫)」

きっかけ=引き続き、ローマ人を読み進む。

グラックス兄弟から始まる混迷期。
ハンニバルからカエサルに移る時代の端境期なので、読みづらい時代にも関わらず、塩野氏の手で魅力的な人物像が浮き上がってくる。
おそらく時代の嫌われ者「スッラ」に対する塩野氏の描き方は愛にあふれている。

塩野 七生「イタリア遺聞 (新潮文庫)」 ★★★☆☆

塩野 七生「イタリア遺聞 (新潮文庫)」

きっかけ=塩野氏のエッセイ。Amazon購入。

(ものすごくおこがましいが)私は塩野氏と思考回路が似ているな、だから共感するんだなあ、と思う。

プロセスから全体を理解する。そのためにプロセスそのものを楽しむ。
古代の男性でも常に男として色気があるかどうかが大事になるのも面白い。

ホメロスの「オデュッセイア」は、実は朝帰り亭主の壮大な言い訳ホラ話、というお説に大笑い。
なるほどーそういわれるとそうとしか見えない!

ユリウス・カエサルはモノにできるが、レオナルドはモノにできないから書けないらしい。

塩野 七生「ローマ人の物語 (3)(4)(5) ― ハンニバル戦記(上)(中)(下) (新潮文庫)」 ★★★★☆

塩野 七生「ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) (新潮文庫」)

塩野 七生「ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) (新潮文庫)」

塩野 七生「ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) (新潮文庫)」

きっかけ=Amazonで購入。いよいよハンニバル戦記。

ハンニバルの大胆な進攻、孤高の戦士としての魅力、カンネの会戦の壮大さ、スキピオの登場、人間味あふれる魅力、ザマの会戦と、読みどころ満載。

このあと普段の生活の中で「カンネ」によく気付くようになる。欧米では劣勢をはね返し相手を壊滅して勝利することの象徴らしい。
やはり古典を知ると、普段自然に接する表現の背景に気付くようになるなあ。
「罪と罰」の“金貸しの老婆”もそうだった。

塩野 七生 「再び男たちへ―フツウであることに満足できなくなった男のための63章 (文春文庫)」 ★★☆☆☆

塩野 七生 「再び男たちへ―フツウであることに満足できなくなった男のための63章 (文春文庫)」

きっかけ=一読してファンになってしまった「男たちへ」の続編を購入

前作と異なり、政治家や経済人に対する提言のような形式であり、好き勝手に書き散らしている感はない分、硬い内容。

独自の理想的リーダー像が面白い。
曰く、目的成就のためなら必ずしも正しいとはいえない方法でも「眉ひとつ動かさず」実行できる人、しかもそれを大衆には「正しい」と思わせることができる説得力を持つ人。

塩野 七生「ローマ人の物語 (1)(2) ― ローマは一日にして成らず(上)(下) (新潮文庫)」 ★★★☆☆

塩野 七生「ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)」

塩野 七生「ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)」

きっかけ=さっそく塩野七生の長編に取り掛かろうと購入。

まずは古代ローマ建国の伝説の王ロムルスから始まる500年。
「ローマは一日にしてならず」という建国初期の、その力の源泉は何か、どういう道のりで強固な国となったのか、を丹念になぞる。
すでにこの段階で何度もユリウス・カエサルの素晴らしさを物語る記述が多い。
また、ローマの力の源泉は、その真の開放性と統治システムに帰すと結論付けている。