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桐野 夏生「東京島 (新潮文庫)」 ★☆☆☆☆

桐野 夏生「東京島 (新潮文庫)」

きっかけ=今夏映画化の桐野作品とのことで購入。

無人島に31人の男性と一人の女性。
設定は面白いが、女は男たちから飽きられたところから物語は始まる。
次第に壊れていく人々の描き方はさすが桐野だが、ラストは簡単でいい加減な印象が否めず。
桐野らしい陰惨な感じもなくて残念。

これが谷崎潤一郎賞?納得できない・・・。

桐野 夏生「残虐記 (新潮文庫)」 ★★☆☆☆

桐野 夏生「残虐記 (新潮文庫)」

きっかけ=桐野さんの作品をさらに読みたく購入。

実際にあった少女軟禁事件を題材に書かれた小作品。
誘拐され1年間軟禁された少女の「性的人間」への変化とその産物である想像を丹念に描く。

テーマとストーリー立てはセンセーショナルだが、内容は今ひとつ物足りない感じ。。。

桐野 夏生「グロテスク〈上〉〈下〉 (文春文庫)」 ★★★★☆

桐野 夏生「グロテスク〈上〉 (文春文庫)」

桐野 夏生「グロテスク〈下〉 (文春文庫)」

きっかけ=piyoおすすめにつき購入。

タイトルそのまま、特に和恵の底なしに堕ちてゆく姿は正にグロテスクであり、翻って孤高であり、鬼気迫る。
こういう救いのない被虐的なstoryは本当におもしろい。風俗界をよく取材していることもわかる。

桐野 夏生「柔らかな頬〈上〉〈下〉 (文春文庫)」 ★★★★★

桐野 夏生「柔らかな頬〈上〉 (文春文庫)」

桐野 夏生「柔らかな頬〈下〉 (文春文庫)」

きっかけ=中古本屋さんでなんとなく購入。

最高ランクの★5つだが、もうひとつ★をつけたいくらい引きこまれた。

内容(「BOOK」データベースより)
カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。罪悪感に苦しむカスミ。実は、夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。カスミは一人、娘を探し続ける。4年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは。話題の直木賞受賞作ついに文庫化。

娘の失踪と不倫の情事には因果関係がない。が、カスミは贖罪のために探し続ける。
それがエゴであり贖罪になりえないことはカスミ自身もわかっている。
娘が見つからないのは当然だが、カスミは誰かからの断罪を求めて狂気的に探し続ける。

救いのない結末。
肌にベタベタと触られるような現実感と虚構が混ざった見事な筆致。
読了後も突き放された気持ち悪さが残る。

そういうのが好きな人には激しくオススメしますが、結末に希望がある方が好きな人は、読まない方がよいです。