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田丸 公美子「目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇」 ★★☆☆☆

田丸 公美子「目からハム シモネッタのイタリア人間喜劇」

きっかけ=piyoに借りて

処女作「パーネ・アモーレ」と比較すると、お得意のセクシーネタは少なくなりちょっと寂しい。

処女作から7年を経過してご自身の「女性の魅力」も小野小町状態になり、
以前はあれこれ世話を焼いてくれたイタリア男たちが、最近は駅で荷物も持ってくれないことを嘆くと、
旦那様に「変わったのはイタリア男じゃなくて君だよ」と指摘されてしまうなど、還暦を超えた女性ならではのユーモアもたっぷり。

日本語の読み書きができない人が増えていることについて、幼児期には外国語より日本語とその歴史をしっかり理解しないと「根なし草になってしまう」というご指摘にはまったく同意。
横綱級の通訳のセリフは説得力あるなあ。

タイトルの「目からハム」は、「目からウロコ」のイタリア語訳とのこと、さすがイタリア。
本書のタイトルを見たときは、公美子の「公」の字のことかと思った。

田丸 公美子「パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)」 ★★☆☆☆

田丸 公美子「パーネ・アモーレ―イタリア語通訳奮闘記 (文春文庫)」

きっかけ=piyoに借りて

イタリア語通訳の大横綱と称される同氏の処女エッセイ。

「女性には口説くのが礼儀」というイタリア男のおもしろエピソード満載で、それに負けずウィットに富むセクシーネタのおかえしをかますのは、まさに”シモネッタ”の異名を授かった同氏ならでは。

過去の妙訳の手柄披露や息子自慢は鼻につくところもあったが、私もローマ旅行をしたときに、一人で歩いていて道行くイタリア男たちと目が合うとほぼ100%ウィンクされたり、ガイドブックを見ていると「どこに行きたいの?」と声をかけられたりしたことを思い出し、楽しく読み進む。

米原万里氏の解説がまた傑作。米原氏の著作を読んでみたくなった。