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外山 滋比古「思考の整理学 (ちくま文庫)」 ★★★★☆

外山 滋比古「思考の整理学 (ちくま文庫)」

きっかけ=本屋さんに平積みされていたのでなんとなく購入。

初版1986年。一昨年からブームとなり100万部突破。

古典は忘却と風化の試練を経て残る、それを自分で作り出すには?
これはと思ったことをメモにとり、いったん忘れる。
数日後読み返すともう陳腐化が始まっている。
その上で残りそうなものをまとめて要約し別のノートに記す。
さらに時間をおいて(眠れば脳内で勝手に整理してくれる)それを読み返すと、ある項目とある項目がつながったり要約されたりする。
それを「メタ・ノート」に書く。
ここまで来ると本当に大切なものが抽出される。

「思考の整理」とは散漫な一時的な感情をメタ化(抽象化)し、時間(忘却)の試練を経ることでエキス以外をそぎ落と(整理)し、砂漠の中から一粒の光る種を選び出し、育て大樹にすること。